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会長 柴崎一秀 特別対談会長 柴崎一秀 特別対談Special talk

第4回あふれる食の宝庫但馬から自然の恵で体を守る
あふれる食の宝庫但馬から
自然の恵みで体を守る

柴崎一秀会長・河内千恵先生 柴崎一秀会長・河内千恵先生

トキワのある兵庫県但馬地方は、北は日本海、南は山々が占める自然豊かな環境にあります。
松葉ガニや但馬牛など世界に誇るブランド食材も多く、私たちは食の宝庫で100年もの間、お酢や調味料などをつくり、味を磨いてきました。
食の多様化による食習慣の変化や高齢化社会を見据え、今回、自然豊かな但馬よりトキワの健康に対する想いをお伝えいたします。

昔の日本の食事はなぜ良いのか?

私は体調管理のために、食事摂取を前提に、補助的に自然素材の健康食品を摂取することがあります。
先生は身近な植物や穀物を使って、病気の予防や改善に役立つ成分を研究されていますが、「健康」についてどうお考えですか?

いろんな方がおっしゃる“健康にいいこと”を要約すると、運動と食事に尽きますよね。
食事について、私は昔ながらの和食が理想だと思っています。
昔の和食とは、農薬を使わない新鮮な野菜、干物、冷蔵庫がない時代に保存手段として生まれた発酵食が挙げられますが、共通するのは微生物の力。
微生物の成分を身体に取り入れると、自然免疫が高まるんです。

病原菌・老廃物・ガン細胞を食べる“自然免疫”

自然免疫とは、免疫力と何か関係があるのでしょうか。

そうですね。自然免疫とは、体に元来備わっている免疫のことで、マクロファージという細胞を中心とする機能を指します。
マクロファージは、侵入してきた病原菌、赤血球や白血球等が死んだ後の老廃物、ガン細胞やアルツハイマーの原因であるβアミロイド、腎臓結石の石等の異物を早期発見で捕食して消化し、掃除屋の働きを果たしています。
自然免疫を強化することは健康な体づくりの重要なポイントなんです。

年々増加する糖尿病患者

以前から私は糖尿病に興味があり、というのも、親友を糖尿病で亡くしたんです。
彼は暴飲暴食を直せば、もう少し長生きできたと思いますし、周りにそういう食生活を送る方が随分いらっしゃる。
実際、厚生労働省が調査をするたび、糖尿病患者が増加しているんです。潜在的な患者は、2千万人とも2千5百万人ともいわれています。

中高年の病気ですが、最近は若い人にも増えているようですね。

食が西洋化され、米がパンに代わり、魚が肉に、牛乳・・・すべてが悪いわけではありませんが、日本人が誇りとすべき食が崩されてきていることが、糖尿病や高血圧増加の一端であることは間違いないと思います。

自然治癒力を高める植物発酵抽出物への期待

以前、初期ガンで入院した時、健康食品を飲む前と飲み続けて2週間後の検査を依頼したんですが、数値を比較したところ、格段に下がっていたんです。それ以来、薬以外の自然素材が持つ力は間違いなく存在すると強く感じるようになりました。
先生は、小麦に付着している菌(※1)を研究されていますが、糖尿病に対してどんな効果が期待できますか?

糖尿病は、本来エネルギーや脂肪に変えられるべき糖がうまく処理されずに、尿や血液中に高濃度で検出されるまでになる病気です。
予防改善には、糖の吸収量を下げること、糖の代謝を上げること、そして糖尿病では身体のあちこちで炎症が起こるので、その炎症を抑制することが必要です。
私共で研究中の植物発酵抽出物(※2)は、自然比喩力を高め、状況に応じて炎症を抑制することで、糖尿病の予防改善につながります。糖吸収を抑制するサラシアやギムマネ、グアバなどと組み合わせることで、より効果的になります。
植物発酵抽出物は、小麦などの植物に付く自然の副産物なので食して安全、副作用も認められない、大いに期待していただきたい物質です。

健康な食生活を提案し、悩み解決のお手伝い

当社は、調味料を通じて「小さな幸せは食卓から」と、おいしさと健康を提案してきました。
今後は河内先生や健康に関する専門家の先生と共に、より踏み込んだ商品をお届けしたいと考えております。

私たちもトキワさんになじみの深い酢酸菌の研究も行っておりますので、できる限り協力させていただきます。

※1=パントエア菌/小麦に常在する共生細菌
※2植物に共生する菌(パントエア菌や酢酸菌など)と食用植物(小麦や米糠など)を発酵させた産物の熱水抽出物

プロフィール
プロフィール

河内千恵(こうちちえ)

自然免疫応用技研株式会社 代表取締役
工学博士

河内 千恵(こうち ちえ)

大学院修了後、製薬会社勤務を経て、大学の研究室にて免疫関係の研究に携わる。
2006年、自然免疫応用技研株式会社設立。
2007年より、香川大学医学部客員准教授就任。