会長柴崎一秀特別対談

家庭料理で健康

柴崎一秀会長・杉立宏子先生

健康は「家庭料理」から

当社では食品メーカーとしておいしいものを提供させていただくことを大前提としています。さらにただおいしいだけではなく、「健康によい」「手軽に」ということを兼ね備えた商品作りが当社の使命と考えています。
特に、ご家庭で「食」を囲んで団欒しながら、家族が笑顔になる。その光景を頭の中に描きながら、商品作りに取り組んでおります。
「家庭料理」が専門分野の料理研究家でいらっしゃる杉立先生、ご指導をお願いいたします。

家庭料理が一番すぐれているのは、家族一人ひとりの体調や状況にあわせて作ってあげられるという事ですね。
仕事で疲れているお父さんのために、風邪気味の息子さんのために、お母さんは食材を選び、味付けを加減します。
レストランの食事ではそうはいきませんものね。

おっしゃる通りです。
言わず語らずとも、手作りの料理から伝わることは大きい気がします。

家庭料理や家族の団欒、年中行事を通して、子供たちは色んな事を学び、そしてまたそのころ食べたものの記憶はいつまでも思い出として残ります。
家庭料理は素晴らしい愛情表現であり、子供を育む教育でもあり、そしてなにより、健康の源だと思います。

世界で注目される日本食

なかでも、日本の家庭料理はとても健康にいいですね。
実はこういうレポートがあります。
アメリカ上院栄養問題特別委員会(マクガバンレポート)で、世界で最も健康的な食生活は、日本の江戸時代の食生活であるという結論を出しています。
玄米を中心とした穀類と、大豆などの豆類と、それを原料とする加工食品、つまり豆腐や味噌や醤油ですね。
それに加えて野菜やちょっとした魚を食す。
そういう食生活がとても良いと、その報告書は結論付けているわけです。
そういえば、私たちの祖父母は、今の人に比べたら小柄ではありましたが、とても骨格がしっかりとしていたような気がします。

私は香美町のお年寄りが本当にお元気なことにいつも驚かされます。
それはどうやら、自分たちが畑で作った旬のものと港に揚がる魚を食べておられるということが要因ではないかと思うのです。
地産地消と近年さかんに言われてますが、ずっと自然にそれをやってこられてるわけですね。

「旬」のもつ力

「旬のもの」ということがまた1つ大切なことですね。

そうなんです。
「旬をいただく」ということは、一番おいしくて、一番栄養価の高いものを食べるということなんです。
しかも購入する場合は「安い」(笑)と、いいことづくめです。
だからこそ食材の旬を知ることが大切なんです。

トマトもイチゴも年中スーパーに並んでいるので、旬がいつか分かりにくい時代ですね。

最近ではイチゴの旬はクリスマスの頃だと思っておられる人も多いようですが、12月のイチゴと春のイチゴを食べ比べると「香り」が全然違います。
品種改良などによって糖度を上げることはできても、やはり「香り」は、旬のものにはおよびません。

私も先生もありがたいことに、この美しい山と海に囲まれた但馬という地域に生まれ育ち、春夏秋冬のおいしい農作物や海産物に囲まれています。
但馬牛や松葉ガニに代表される超一流の食材が身近にあるということが、私どもの商品開発の大きな糧になってきました。
旬の食材を「よりおいしく、より簡単」に食卓に乗せるための工夫、その栄養価を最大限に体に吸収するための工夫が、当社の商品の独自性につながっています。

地域の伝統行事に息づく食文化

私事ですが、香美町には5月3日の「三川山のお祭り」がありまして、私の実家では、この日に栃餅やヨモギ餅などのお餅をつくんです。
その時に、社会人になりたての姪と一緒に、家の周りにあるお茶の木から新芽を摘んで、ちょうど餅米を蒸し終わった蒸し器があったんで、その蒸し器で蒸して、乾燥させて、お茶っぱを作ったんです。
他にも庭の雪の下や、摘んできたヨモギを天ぷらにして食べたりしたところ、それらのおいしさと香りの良さ、色の美しさに姪も感激してしまって「友達にも送ってあげたいくらい!」と目を輝かせていました。
彼女に言わせるとこういうのを「0円生活」って言うらしいですね(笑)。

正に今旬の「エコ生活」の原点ですね(笑)。

でも、そんな体験を通して、おいしさや楽しさを受け止められる感受性があるということは、若い人も捨てたもんじゃないなと思いました。
だからこそ、毎日の家庭料理でどんなものを食べているか、旬に触れているか、地域の伝統行事に親しんでいるかということが、本当に大事だと思います。

それにはまず、我々大人が機会をつくってあげないといけませんね。

もっとおいしく、もっと便利に、もっと笑顔に

機会といいますと、私が御社の“べんりで酢”と出会う機会は、母がくれました(笑)。実家に帰ったときに母が出してくれた酢の物がおいしかったので「これおいしいね!」と言うと、母が「べんりで酢で和えるだけ。」と笑っていました。
今考えるとそれがトキワさんの“べんりで酢”だったわけです。
気づかないうちに出会ってたんですよ。

「酢の物」というものは、実はとても難しい料理なんですよね。

そうなんです。本来、調合が大変難しいものなのです。
失敗すると、酢の物嫌いになって二度と食べてもらえません(笑)。
私も以前は、二杯酢、三杯酢、土佐酢など一から酢の物に合わせて作っていましたが、「べんりで酢」を使いだしたら、合わせ酢を作るということがめっきりなくなりました(笑)。
とにかく簡単に素早く1品できてしまうスゴ技アイテムです。

忙しいご家庭の食卓に貢献できていると思うと大変うれしいです。
まろやかに仕上げるために4種類の酢を調合したり、お酢の健康作用をより高めるためにオリゴ糖を使ったりして、オールマイティーにご利用いただける他にはない調理酢が出来上がりました。
ありがたいことに、たくさんのご家庭でご利用いただいております。

オリゴ糖は大腸まで届いて善玉菌の栄養源になるので、すぐれた整腸作用があります。
それに、通常は「和えたらすぐ食べる」というのが、酢の物の鉄則ですが、この「べんりで酢」は作り置きができるのが素晴らしい。
忙しいお母さんも、手軽に酢の物を食卓に出せる、とても優れた商品だと思います。

「べんりで酢」をはじめとする私どもの商品と、レシピ集が、ご家庭での「食」を通した団欒や、ご家族の笑顔と健康に、少しでもお役に立つことができましたら、それが当社の存在価値だと思います。
これからも「家庭料理」を応援させていただくことを通じて、皆様の健康と笑顔に貢献させていただけたらと思います。
先生今日は本当にありがとうございました。

プロフィール

杉立宏子(すぎたつひろこ)

料理研究家

杉立 宏子(すぎたつ ひろこ)

兵庫県美方郡香美町香住区出身
土井勝料理学校入社と同時に神戸校に配属になる。副手、助手心得、助教授心得、助教授と昇格し、基礎クラス、応用クラスを指導しながら、約7年間神戸校で勤務の後、校次長として阪急校(大阪梅田)に転勤。基礎クラス・応用クラスの他、和菓子、旬の料理、専門クラスの指導者育成クラス、男の料理など、220~250人のクラスから2~3人の特別クラスまで指導する。昭和62年より土井勝校長の専属助手として、テレビの料理番組や料理本の出版にもかかわる。平成元年、教授に昇格。さらに土井勝校長と共に日本全国及び海外の料理取材と講演会に奮闘し、平成7年、料理研究家として独立。現在、料理講習会、料理コンテスト審査員、企業コンサルタント、料理本の出版など幅広く活躍中。